ホームジムを再建する

 個人的な事情で転職した.引越に伴い,ジムを移転したのでその経緯を報告しよう.

概要

 先の記事の プライベートジムのススメ に書いたように,パワーラックバーベルセットおよびプレスベンチの組み合わせになる.その後に大型のフィルムミラーを追加した(2020 年 4 月 10 日現在,フィルムミラー以外は在庫切れである).

 新型コロナウイルスのパンデミックに伴い,東京都を中心とした 7 都府県に緊急事態宣言が出され,多くのトレーニーはジムに通えなくなり,戸惑っていることと思う.現在の住居に余裕があれば,という前提つきだが,ホームジムを作り上げた経緯を紹介したい.

引越にあたって留意したいこと

 引越先は賃貸の戸建住宅である.賃貸であるから出ていく時には原状復帰が求めれられる.仮にもバーベルやダンベルで床や畳を傷つけることがあってはならない.そのため,トレーニング機材そのものよりも,床の養生に気を遣う必要がある.

ジム部屋を確保できるか?

 これが最も頭の痛い問題である.独身ならいざしらず,家族がいる場合は一部屋余分に必要になる.これは家賃に直接跳ね返ってくるだけに物件そのものがまず希少である.加えて,マンションやアパートなどでは階下への騒音・振動も問題になりやすい.戸建てがベターである.

 仲介する不動産会社もジム部屋をつくると言うと,おそらくいい顔をしない.大家が断ってくる可能性も考えておいたほうがいいだろう.

ジムマットはラバーマットの一択

 EVA 層を張り合わせたジムマットは軽く柔らかいため,家庭内にジム部屋を作る際にはよく使われる.価格も安い.しかし,耐久性という点からは心もとない.耐衝撃性,静音性からもお勧めしない.

 Amazon では地球問屋という業者がある.ここの製品を購入した.価格は 4 枚セットで 15,000 円と安くはない.しかし,畳やフローリングの交換にかかる費用を考えると安い保険である.

 困るのはかなり短期間に品番が更新されてしまい,以前購入したのと同じものを探そうとしてもすでに発売中止になっていることが多いことである.実は上記製品よりも一世代古い製品を 2 月に 6 セット購入していたのだが,4 月時点では既に廃番になっていた.しかし大きさは 5 mm ほど小さくなっただけであり,四隅に追加するには支障ないと判断し 1 セット追加購入した.

 これから購入を考えている方には,最大限の枚数を揃えることをお勧めする.具体的には 6 畳で 25 – 30 枚である.筆者は 28 枚揃えた.

 実際に敷き詰めてみると,和室の短辺は畳縁を除いてほぼ製品 5 枚分で埋まる.畳縁を除いたのは電源などの配線を通すためである.

パワーラックの組み立て

畳の大きさ

 畳の大きさにも地域差がある.江戸間,京間,団地間など.実際に採寸してみないとわからない.上記製品はその辺りを考慮したサイズになっているのだろうが,短辺はだいたい 5 枚敷き詰められる.約 2.5 m で,これだけあれば余裕を持ってバーベルを振り回せるだろう.

部屋の長軸に沿って配置する

 ということで,パワーラックは部屋の長軸に沿ってベンチを配置する格好になる.実際,ラットプルオプションを追加しており,こういう配置でないと収まらない…というところまでを頭の中でシミュレートする.

最初にラットプルオプションの位置を決める

 ラットプルオプションは,装着したプレートをケーブルで接続し,ラットプルバーで上下させる機構である.正面の壁にできるだけ近づけたいが,プレートが壁面に接触するようでは困る.その頃合いを見計らう必要がある.このケーブルは経年劣化により切断することがあるため,プレートがユニットごと落下する事態も一応考慮しておきたい.

パワーラックの組み立て

部材の仮置き

 ラットプルオプションの位置が決まれば,残りの部材の位置も自然に決まる.まずは床に接するフレームを置き,次に四隅の支柱 4 本を置く.頭上に渡される 3 本のフレームと懸垂バーは周囲に置いておく.こんな感じだ.

パワーラックの部材の仮置き
パワーラックの部材の仮置き

ネジ締め

 組み立てはボルトとナットを締め付けることで行う.写真にスパナが写っているが,同じ大きさのスパナが 2 本必要だ.最初にラットプルオプションに接する正面のフレームに対して,左右のフレームを固定するところから始まる.

 コの字型に 3 本の床材フレームを固定したら,次は支柱を組み付ける.支柱を立てておいてボルトを通し,ワッシャーを挟んでナットを締めていく.倒れないかとヒヤヒヤするが,意外に安定している.こういう作業は本当は二人で行う方が安全なのだが,一人でも組めないことはない.

パワーラックの支柱を組み付けた状態
パワーラックの支柱を組み付けた状態

 ナットの締め付けはいきなり最後まで締め上げるのではなく,ある程度余裕を残しておき,最後にまとめて締め上げるほうが全体の安定性が増す.

 頭上のフレームを組み上げるのが最も難しい.支柱も完全に垂直ではないため,フレーム仮置の状態から実際にボルトを通してしまうまで安心できない.

ラットプルオプションの組付け

組み立ては下から上へ

 ラットプルプションはパワーラック本体が組み上がってから組み付ける.正面の床フレームにラットプルオプションの十字フレームを組み付ける.次にプレートユニットを通すアルミニウムのシャフトを 2 本立て,プレートユニットを通す.さらに頭上のフレームをシャフトに通しつつ,パワーラック本体の頭上ユニットに組み付ける.

 言葉で書くとややこしいが,実際に手を動かすとわかりやすい.難しいのは,頭上ユニットをシャフトに通すところだ.

ケーブル類を通す

 ラットプルオプションには滑車が何個かついている.ケーブルの移動を補助するためのもので,ここにケーブルを通していく.ケーブルの一端には固定用のボールが付属しており,もう一端にはカラビナがつく.機構はよく分からないが,プレートと負荷との重量および移動量が一致するようである.

完成図

 完成図としては下記のようである.写真は下手だがイメージとして参考にしてほしい.

パワーラック及びラットプルオプションの完成図
パワーラック及びラットプルオプションの完成図

実際に使用してみて

 ラバーマットにダンベルやバーベルを置く機会は多い.感触としてはズン,という重量感のある音がする.個人によって感受性は異なるため何とも言えないが,ダンベルを放り投げるような乱暴な扱いをしない限り,階下への騒音は心配ないのではないだろうか.

 今回の記事を書くにあたり,Amazon の在庫を見てみたところ,やはり品切れが続いているようだ.誰しも考えることは同じである.運良くトレーニング機器を入手できた方には,参考にしていただければ幸いである.

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