第 7 章 ジオコーディング (Beginning Spatial with SQL Server 2008)

SQL Server

 これまで数章にわたって,多くの異なる技術を紹介してきた.その技術により SQL Server 2008 内に空間データを追加できる.geometry 型および geography 型の静的メソッドを WKT, WKB および GML などのジオメトリ表現と共に直接使用する,Virtual Earth ウェブコントロール上にプロットポイントにより空間の特徴を視覚的にマークする,あるいは,様々な他の空間データフォーマットから既に存在する空間データをインポートする.本章では,SQL Server において空間情報のアイテムを定義するのを助けてくれる最後の一つの技術について考察しよう.ジオコーディングである.

注意 本章で議論しているジオコーディングの方法は .NET アセンブリの生成を必要とする.それにより SQLCLR の機能を拡張し,外部ウェブサービスとの連携が可能となる.このアセンブリを生成するのに使われたサンプルコードに従うには,Microsoft Visual Studio を使わなくてはならない.使用可能な Visual Studio には多くのエディションが存在する.本章でのコードは Microsoft Visual Basic 2008 Express Edition でも Microsoft Visual C# 2008 Express Edition でも動作し,どちらも無料で http://www.microsoft.com/express/download/ からダウンロードできる.

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第 1 章 空間情報を定義する (Beginning Spatial with SQL Server 2008)

 空間データをデータベースで扱うにあたりどうしても避けて通れないのが,空間データがデータベース内でどう扱われているかを知ることである.

 EXCEL のオブジェクトも本質を知っているわけではないが,プロパティやメソッドを知ることで「どう動いているか」は見当がつく.SQL Server でも同じことである.

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