「学力の経済学」を読む

 俺自身は二児の父親である.何かのきっかけで表題の書籍を読んだ.日本では教育に関して統計を駆使したデータが少ない.教育評論家,育児の専門家などの「専門家の意見」ばかりが取り上げられ,エビデンスに基づいたデータというものが存在しないに等しい状況である.

 育児中の母親は必死になって育児書を読みあさり,東大に息子全員を入学させた母親の話に耳を傾けている.子供により良い人生を送ってほしいとの願いからくる行動であることは疑いない.数万人の子供を診た小児科医の話も傾聴に値するだろう.しかし,それも所詮一人の人間という限界に突き当たる.

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