第 4 章 空間データオブジェクトを生成する (Beginning Spatial with SQL Server 2008)

SQL Server

第 2 部 空間データを追加する

 本書のこの部では空間データを SQL Server 2008 データベースに追加する様々な方法を説明する.第 4 章では,既知の座標からいかなるアイテムをも生成するのに使われる存在する静的メソッドのそれぞれを紹介する.第 5 章では,外部資源をかぶせてそれらの座標を派生させるのを助けるための技術を解説する.Microsoft の Virtual Earth Map Control を使う.第 6 章では,空間データの蓄積される他の一般的なデータフォーマットについて議論し,これらの蓄積されたデータを SQL Server 2008 にインポートする方法についての例を提供する.最後に,第 7 章で SQL Server を拡張してジオコーディング機能を提供する方法を示す.つまり,.NET 経由で Microsoft MapPoint Web Services にアクセスして自動的に住所から座標を取得することである.

 前章では,静的メソッドの概念について紹介し,geography 型および geometry 型のオブジェクトをインスタンス化する方法について説明した.本章では各データ型で利用できる異なる静的メソッドを検査し,空間データの新しいアイテムを生成するのに使われる方法について比較する.

注記 本章でのほとんどのコードサンプルは,@Point などのローカル変数を宣言し,その結果静的メソッドにより生成されたインスタンスを蓄積する.しかし,INSERT ステートメントを呼び出すことで静的メソッドの結果をテーブルの geometry 型および geography 型の列に挿入することもできる.

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USGSの地震データをインポートし,データベースのバックアップを取る

地震発生地域のヒートマップ

 USGS (United States Geological Survey) はアメリカ地質調査所とも呼ばれ,全世界の地震データを蓄積しているデータベースである.

 かつてここの地震データをダウンロードしたことがあった.合計 72 万件にも及ぶ巨大なファイルである.どのリンクからダウンロードしたのか,今となっては記憶が定かでない.ファイルのプロパティを見ると 2017 年 11 月作成となっていた.これを SQL Server にインポートする.

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英語の論文の翻訳

 実を言うと,英語はあまり詳しくない.学術論文を一本読むのに数日かかる.読み慣れてくる頃には疲れてしまってやる気が失せている.

 読み慣れる,と書いた.読み進めて行くうちに,脳が英語のまま理解し始める瞬間がある.英語で読み,英語で思考し,英語でアウトプットする.これを勝手に「英語モード」と呼ぶことにする.なんというか,脳の中に新しいモジュールが一個できる感じ.

 脳が英語モードに入ってしまえばこっちのものだ.普段考えてる時は,頭の中では日本語で喋ってるだろう?その思考自体が英語になる.俺の脳が英語で喋ってる,俺スゲー!となる.しかしそこまで行くにはかなり集中力がいる.その前段階の話である.

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